リフォーム通信
2021/07/29
リフォームお役立ち情報【ユニットバス編(マンション)】リフォーム営業マンに一つだけ聞くなら何を聞くべきか?ユニットバスを含むリフォームを進める場合に、そのリフォーム営業マンがどこまでわかっているかのポイントをご紹介します。
動画
【ユニットバス編(マンション)】リフォーム営業マンに一つだけ聞くなら何を聞くべきか?ユニットバスのリフォームを進める場合に、そのリフォーム営業マンがどこまでわかっているかのポイントをご紹介(13分13秒)
マンションでユニットバスのリフォームを実施する場合。
果たして、そのリフォームの営業マンがどこまで戸建のユニットバスのリフォームを理解できているのか、どこまで安心してリフォームをお願いすることが出来るのか?
リフォーム会社目線で、聞くべきポイントを1つにしぼって解説してみます。
マンションでユニットバスを含むリフォームをお考えの方は必見です。
本編以外にも同様のシリーズの動画については下記のボタンからご確認ください。
動画目次
- 0:00 動画の概要
- 0:30 マンションのユニットバスリフォームにおいて、リフォーム営業マンに一つだけ聞けるなら何を聞くべきか
- 1:03 何を聞くべきかのポイント
- 1:30 浴室のサイズについて
- 2:30 マンションにおけるサイズの制約
- 3:20 ユニットバスの設置イメージ
- 4:40 広くすることが可能な場合
- 5:15 ユニットバス設置における確認方法
- 6:00 現地での調査方法
- 6:53 拡張が困難なケース①(梁)
- 7:25 拡張が困難なケース②(逆梁)
- 8:20 拡張が困難なケース③(逆スラブ)
- 9:50 現地での調査について
- 10:40 何を聞くべきか、その答えは?
- 11:43 最後に
- 12:20 山口建設について
動画内容 説明

マンションにおいて、ユニットバスのリフォームをお考えの場合に、これをリフォーム会社の担当者に聞いたら、マンションにおけるユニットバスのリフォームをわかっているかどうかのポイントをご説明します。
リフォーム会社の目線で、これを聞いたら、わかっている!というポイントとなります。

聞くポイントは「浴室のサイズは大きくできるんですか?」の1点だと思います。
少しでも広い浴室、少しでも広い浴槽で過ごしたいというのは皆様なお考えだと思います。

まずは、ユニットバスのサイズについてご紹介させてください。
基本的には、現在設置されているユニットバスサイズのものは設置が可能となります。
では、そもそもそのサイズは何なのか、というと、浴室内の壁から壁の距離がサイズの決め方となります。

マンションはしっかりとして建てるために、鉄筋コンクリートなどで作成し、必要な壁や梁、柱などで保たれています。
そのような鉄筋コンクリートで設けられた壁や梁、柱内で設置が可能なサイズ内でユニットバスは設けられています。

簡略した図となりますが、赤いイメージでユニットバスの箱サイズを図示しました。
マンションとして設置可能な範囲内にユニットバスを設置可能で、ユニットバスとその最大範囲としては、それぞれ10mm程度の隙間があれば工事が可能です。
ユニットバスのサイズが1350mmであれば、マンションとして設置可能な範囲は1370mmであれば設置が可能となります。
ただし、鉄筋コンクリートの壁が垂直でない可能性があったりもするので、20mmあれば設置が可能かと言うと、もう少し距離を明けたいのがリフォーム会社としての本音だったりします。

マンションとして設置可能な範囲よりも、空間に余裕がある場合は、ユニットバスのサイズを大きくすることが可能な場合もあります。

それでは、我々リフォーム会社はどうやって確認するかと言うと、大きく分けて2つあります。
お客様のお住いにお伺いし現場で調査するのと、マンションの管理組合にお伺いして図面を用いても判断することもあります。
実際には図面だけで判断することは難しいので、図面と合わせて、現場調査となることが一般的です。

それでは、現地での調査はどのように実施するかと言うと、ご覧いただいているようにユニットバス内の天井にある点検口から、ユニットバス外の状況を確認します。
点検口から上部を覗いて、どっち方向に何がある、どれぐらいの距離がある、どれだけの空間が確保できるのか、というのを確認します。

広くすることが可能な場合は、空間に余裕があるので、その空間の余裕分だけ、ユニットバスのサイズを大きくすることが可能になります。
現場調査では、天井裏から、メジャーを伸ばして、どれだけの距離が確保できるかというのを確認し、判断します。
ただ、一概にそれだけで問題ないとは言い切れないケースもあります。

まず1つ目のケースです。
空間はあるが、マンションの構造を支える梁というものがあり、この分広くできない場合があります。
実際には、ユニットバス自体に梁加工という概念があり、浴室内を梁型に切り欠くことで設置が可能な場合もありますが、様々なケースがあるので、梁にぶつかると拡張が難しい場合があります。

次が2つ目のケースです。
これが非常にやっかいなのですが、天井裏から見やすい上部ではなく、下部に逆梁という概念で、天井から下がっているのではなく、床から盛り上がっている場合があります。
図面などから逆張りについては確認できるのがほとんどなのですが、こういった場合は拡張は不可能です。
先程は、梁加工ということで、天井と壁を梁型に切り欠くということは可能なのですが、床付近を切り欠くことはできないので、拡張自体が不可能となります。

次は3つ目となります。
マンションの構造は様々な場合があり、給排水や、ガスなどの管路が走っています。
この管路が、床下の隙間を通っている場合もあれば、床下の隙間自体が存在しない場合は、水廻りなどの範囲だけ、床を下げて管路の通る空間を作り出している場合もあります。
逆スラブやダウンスラブなどと呼ばれることもありますが、この様な場合は拡張することができません。
基本的には、図面から把握することができます。

ユニットバスを大きくできるかどうかの判断には、様々な観点や経験などからも判断する必要があります。
会社によっては、営業・現場で大別している場合や、新人などの場合は、持ち帰って回答します、というのも好ましいと思います。

それでは改めて、マンションにおけるユニットバスのリフォームで、是非ともそのリフォーム会社の担当者に「浴室のサイズは大きくできるんですか?」と聞いてみてください。

私の考えるベストな回答は、「点検口から確認してみますね。」です。
ほとんどのマンションで、すでにできる限り大きなサイズのユニットバスを設置されていることがほとんどです。
なので、10cm、20cm、ユニットバスが大きく拡張できることはないと思ってください。
先程ご説明したような、梁型の加工をする上で設置することは可能かと思いますが、判断するのに入れることができるのか、というリスクが少なからず発生します。
そこはリフォーム会社の担当の方と、どういったことができるのか、どういったことリスクが発生するのか、じっくりとお話いただければと思います。